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『 岸原建築日記 』・・・家づくりの外装材の選び方
2022.11.25
~屋根の種類と機能性について~
建物の耐久性や性能を語る上で外装材の選定は優先順位が高いものになります。外壁材や屋根材、窓、玄関ドア、基礎など外部に面するところは天候の変化や気温、湿度、外的要因に左右され経年変化と共に劣化が進んでいく事があります。
その中でも屋根については雨漏りなど家本体を守る上で最も重要な部位になります。屋根の材料としては、瓦材、スレート材、鋼板材が主な種類でその中でもいくつか分類があります。屋根材を選ぶ要因としては価格やデザイン、耐久年数を考慮して決めていきます。どれも大事な要因ですが何を採用するかは設計する建物によって考え方は様々です。
瓦にも粘土系(陶器瓦、いぶし瓦)、セメント・コンクリート系(モニエル瓦)があります。現在、モニエル瓦はメーカーが海外撤退し需要はほぼありません。また海外製でスペイン瓦など洋風瓦が流行った時期もあります。瓦は耐用年数が長く断熱性や防音性があるのも特徴の一つです。ただ最近の急な天候の変化で大きめの雹が降ることで割れたり、台風での被害も見受けられます。
鋼板の製造技術も上がり最近の家づくりで屋根材に多く採用されるのがガルバリウム鋼板です。多様な外観のデザインに対応でき、軽いことで建物の耐震性向上にも効果があります。ただ材質上、断熱と防音には建物側で考慮する必要がありますが、将来のメンテナンス性も考慮すると優秀な屋根材です。丸尾建築では平板陶器瓦とガルバリウム鋼板のこの二つが主に採用されている傾向があります。
スレート材は比較的安価で施工性も優れていますが将来的なメンテナンスは比較的早めに来ることがあるので採用には検討が必要です。
屋根と関連がある機器でいうと太陽光パネルがあります。10~20年前に圧倒的に広まった太陽光発電システムですが年々と電力会社の売電単価の減少が続き、現在は以前のような勢いは収まっています。太陽光システムの設置によって屋根トラブルも少なくありません。雨漏りの被害や鳥獣によるフン害などマイナス要因もありますが災害時にはライフラインとして助かります。今後は蓄電池との採用で省エネ効果、創エネ効果として屋根上の立役者になっていくと思われます。
風雨にさらされても、雪が積もっても、猛暑での灼熱の太陽熱にも負けず、建物の上部で長年にわたり家本体を守ってくれるのが屋根です。高耐久高性能の家づくりにおいて最適な屋根選びをするには、家づくり専門家やハウスメーカー担当者に自宅では何を採用されますか?と聞くと答えが出てくるかもしれません!
営業設計部 岸原でした。
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