column 暮らしのコラム
お金のこと
お家づくりの資金計画~土地の建物の予算のバランス~
お家づくりにおける価格のバランス
お家づくりでよく悩むのが土地と建物の価格のバランス。
いい立地を選んだり、大きい土地を選ぶと土地の価格が高くなってしまって建物にお金がかけられない。建物のグレードを上げたり、大きくしたりすると今度は建物の価格が高くなり土地にお金をかけられない。
自分たちの家づくりにおける判断基準
どっちかを取るとどっちが立たず。このバランス感は本当に難しいです。おそらくほとんどの人が一生住む場所と決めて購入するからこそ悩ましい問題です。
ではどうやってこのバランスを決めたらいいのでしょうか?
【それは自分がどんな暮らしをしたいのか?】
を突き詰める事で判断基準の一つになると思います。
例えば、できるだけゆったりとした生活をしたい人と効率的に無駄なく暮らしたい人では生活する場所や生活する空間が変わってきます。ゆったり生活したい人が駅近くの喧騒に包まれた場所で暮らすことはないし、効率的に無駄なく暮らしたい人が周りにお店や交通機関のない田舎で暮らすことはないでしょう。
このようにまずは自分がどんな生活をしたいのか?また家族がどんな生活をしたいのか?の具体的イメージを持つことが大事です。そのイメージを作るためにすべきことは
① 画像・動画を見る
② 家を見る
③ 土地を見る
とにかく【見る】という事です。
具体的イメージを作るためにすること その1 ~画像・動画を見る~
① 画像・動画を見る
今ではInstagramやPinterestなど画像検索がしやすいようになっているし、YouTubeでも今ではたくさんルームツアーの動画があるのでそういう素材を見ながらイメージを膨らませていく。検索するワードもその中で拾ってメモして貯めていくといいですね。より検索の精度が上がって見たいものが見やすくなります。
具体的イメージを作るためにすること その2 ~家を見る~
② 家を見る
これは実際の家を見るということです。実家でもいいし、友達の家でもいいし、建築会社が案内してくれる家でもいい。できれば住んでいるお家が望ましいです。住んでいないと「モノ」に現実感がないので。あとそこに住むことになった経緯や住んでみての感想を聞いてください。きっといいところもあれば、悪いところもあるだろうしその方との価値観が似ていれば、似たような環境を求めて家づくりをすれば失敗の確率は少なくなると思います。
具体的イメージを作るためにすること その3 ~土地を見る~
③ 土地を見る
売っている土地を見るという事ではないのです。まずはその街並みを見るという事が大事。
道沿いにどんな建物が建っているのか。どんな人が行き交っているのか。もしくは田んぼや畑が広がっているのであれば何が栽培されているのかなど、土地に具体的に目星がつけているのであれば、周りの家の雰囲気やどんな人が住んでいるのかも見てください。
最後に
たくさんのモノ・コトを見て
自分の実現したい暮らしのイメージはできたでしょうか?
それはどんな家?そこで家族と幸せに過ごしていますか?
その暮らしを実現する一番の要素はなんでしょう?
大きな建物?良いしつらえの建物?
広大な土地?利便性の良い土地?
その要素にしっかりとコストをかけて家づくりを進めていけばあなたにとってあなたの家族にとって良い家になると思います。ただ個人的な意見としては、今現在では土地よりも家にコストをしっかりかけた方が、満足のいく暮らしを得られるのではないかと思っています。
立地で得られるメリットがだんだん少なくなっていっているからです。
職種にもよりますが昨今のコロナ禍で通勤が少なくなってきている仕事も多くなってきているし、呑みに行く機会も少なくなってきました。
少しでも心地よく過ごせる素材にしたり。快適に過ごせるよう断熱を強化したり。日々が楽しくなるようお気に入りのデザインにしたり。家で過ごす時間が単純に増えていく中でそこにコストをかけるというのは合理的な判断だと思います。
人それぞれの価値観があるから絶対というのはないですが、家づくりに関わっている人間だからこそ、良い家に住めば人生が豊かになるって信じているしそんな家と家族がたくさん増えれば良いな思っています。しっかりイメージをして自分がかけるべきコストはどこか?を見つけてください。