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省エネ住宅を建てるメリットとは?
省エネ住宅を建てるメリット
近年、住宅業界全体で取り組んでいる【省エネ】。そもそもなぜ省エネに取り組む事になったというと、カーボンニュートラルという、二酸化炭素などの温室効果ガスを減らす事で地球の温暖化を抑える努力を世界全体で取り組もうという協定ができたからです。
太陽光発電を多く載せる家や断熱性を高めたお家を作ることでその目標に取り組んでいくことになります。
でもこの問題は規模が大きすぎて一般の消費者の方にはなかなか自分事になりにくいのかなと思いますので、今回は省エネ住宅を作る事で消費者の方が得られるメリットを、お伝えしてきたいと思います。
省エネ住宅を建てるメリット その1
まずはランニングコストが下がるということ。お家の断熱性というのは数値化できます。下の図を見てください。
これはH28年に国が定めた断熱の基準値で建てたお家と丸尾建築で建てたさらに進んだ断熱の基準値のお家の光熱費の比較のグラフです。太陽光発電など載せずに年間約6万円ほどの光熱費が削減できることがわかります。
年間6万円をそのお家に住む年数で掛けるとその家で得られる経済的なメリットの合計になるので例えば40年住むと仮定すると
6万円 × 40年 = 240万円
これだけのメリットを得られるようになります。かなり大きな金額ですね。
建てるときのコストがかかる。
ただこのようなお家にしようと思うと、一般的な家よりも建てる時にコストがかかります。
断熱材やサッシ(窓)のグレードアップ、給湯器やLED照明などを省エネ性の高い製品にする必要があります。このコストと先ほど計算したメリットのどっちが大きいか?
お家の間取りやエアコンの性能・容量など条件にもよりますが、おそらくやや経済的メリットの方が大きいもしくは同じくらいになると思います。
同じくらいになるのならわざわざしなくてもいいのでは?
と思われる方もいます。ただお家の断熱性を上げるとお家の中の快適性、住心地が上がります。
お家の中の快適性、住心地が上がり健康維持に繋がる
冬場のお布団の枚数も減ってきたりエアコンの風が苦手という方も最小限の風量ですみます。さらに健康にも影響があることが国土交通省が発表している資料からもわかります。断熱のリフォーム行う予定のお家の人の住む前とリフォーム後データを取ったところ、血圧の季節による差や起床時の最高血圧の低下さらにお家での活動時間が増加したそうです。健康が維持されると医療費などの削減にも繋がりますね。
近年だと家の中でも熱中症になったという事もニュースでも報道されたりしてますよね。
このように経済的なメリット以外にもたくさんのメリットが多くあるので省エネ住宅を建てるメリットが大きい事がわかると思います。
太陽光発電について
太陽光発電についてですが搭載するのにかなりのコストがかかります。私が見積りを提出する金額で多いのは120万円〜200万円ぐらいです。こちらも長期の視点で見れば最初にかけたコストを回収する事は可能です。
さらに災害が起こった際の非常用の電源となったりしますのでコスト以外のメリットもあります。ただ気をつけていただきたいのはたまに「太陽光発電をすると得をする」という謳い文句で営業される業者さんもいるのですがこれはウソです。
まず先の事なんてわからないので得をするか損をするかなんてわからないですしシミュレーションで「年間〇〇円分発電できて、何年後かには元が取れてその後は収入になります」と言われる事が多いと思うのですが、使えなくなった時の処分のコストが入ってないんですよね。
なので、太陽光発電の経済的なメリットは最終ほぼゼロだと思っていただいた方がいいかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?
省エネ住宅というものは最初にお話したカーボンニュートラルに貢献もできてお家を建てることが誰にとっても良いことになる。
ぜひお家を建てる時にはその家の省エネ性はどうなのか?ということを考えていただきたいなと思います。
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