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お金のこと
住宅ローンの毎月返済額は?計算方法やシュミレーションの仕方
住宅をご計画される際にもっとも多いご不安ごとが住宅ローン。もっと掘り下げて考えるといくらまで借りられる?といくらまでなら返せるか?ではないでしょうか?
ほとんどの方が住宅ローンをご利用になられると思います。このコラムでは毎月の返済額は?やどうやって返済額シミュレーションを作成できるか?についてご案内していきます。
返済方法について事前に知って頂きたいこと
果たしていくら迄なら余裕を持って返済できるでしょうか?を考える前に返済方法について事前に知って頂きたいことがいくつかございます。
住宅ローンには複数の返済方法が存在しています。ここのコラムでは簡単な説明にとどめますが①変動金利、②固定金利、➂元利均等返済、④元金均等返済などが代表的なものです。(金融機関によっては労働金庫などが採用している1つの住宅ローンに複数の返済方法を採用しているケースもございます 例:4,000万円の内の2,500万円を固定20年返済、残りを変動金利35年で返済)
ここでは①②③④の詳細は割愛しますが、どの返済方法を選択されるか?によって毎月の返済額は変わってきます。一般的に元金均等返済の方が初期負担は高くなるものの、総支払利息は軽減できます。「住宅ローンシミュレーション」とWEBで検索すれば住宅支援機構をはじめ、民間の金融機関のサイトで様々な試算を行うことが可能ですので、ぜひご活用ください。
無料アプリで出来る返済シュミレーター
また最近ではスマートフォン向けに「ローンシミュレーター」という無料アプリもございます。スタッフ間でも使用頻度が高いのが「住宅ローン計算シミュレーター ローンメモ」というアプリです。金額・期間・金利(元金均等?元利均等?)等の条件設定を行って頂きますと、月々のご返済額・ボーナス時加算額・総返済額・利息合計・利息割合が一目でご覧いただける非常に便利なアプリです。
またこのアプリの優れている点は最大5パターンを保存できるので金融機関ごとの比較ができて大変便利です。無料のアプリですので是非ご活用ください。
ここまでの説明でしたら無料アプリでお任せしても万全という説明にお思いになるかもしれませんが、実際はそんなに簡単な話で終わりません。お客様が全期間固定の住宅ローンをお選びになれれるのでしたら毎月の返済額及び総支払額は良くも悪くも変わらず一定です。
ローンシュミレーターの落とし穴
ローンシミュレーターの弱点は変動金利の特性をカバーしきれていない点にあります。
文字通り変動金利ですので、借入当初がいくら安くてもいつ?どのくらい?金利が上がるか?(下がるのは大歓迎です!!)は誰にも分かりませんし、35年ローンを払い終わったときに固定金利が得したか?変動金利が得したか?なんて比較しようがありませんよね?
変動金利のリスクをよく考えること
単に住宅を売っておしまいという考えの住宅会社の営業マンが近々の表面金利を安く見せて、少しでも借入可能額を多くなる(営業担当にとって有利になるよう仕向ける)変動金利を必要以上に進めてくるなんて話は良く聞かれます。
ですが近々のことだけに目を向けてローンを組んで長い年数かけて変動金利のリスクを背負い続けるのはお客様自身なのです。将来の金利がどのように推移するか?を完璧に予想することは不可能でしょうが、少なくても金利が上がる想定や物価が上昇するリスクやご家族ごとの将来のご希望までを考えて変動金利をご案内する姿勢が必要かと思います。
お客様のご職業や金利リスクへの考え方をじっくりと伺ったうえでないと軽々しく〇〇銀行がオススメですよ~なんて言えません。
丸尾建築ではお客様ごとにライフプランのご提案だけでなくローンの組み方までしっかりご案内しております。無理な計画でローンを組んでお困りになるのはお客様自身です。またそんなお客様を生み出してしまった営業にも大きな責任があると考えます。
いろいろな想定外の外部要因はあるでしょうが、少なくともご計画段階においてライププランなどしっかり共有してくれる住宅会社をお選びになることは非常に重要だと思います。