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お金のこと
外構工事はいつしたらお得?
家の新築工事と一緒に考えておきたい外構工事。新築工事と一緒に工事される方もいれば住みだしてから工事をする方もいますね。
「外構はいつのタイミングでするのがいいのですか?」
よく聞かれるこの質問についてお答えしたいと思います。
外構工事の計画はどうしたらいい?
まず、外構工事の計画自体はお家と一緒にある程度考えておく必要があります。駐車位置やアプローチ、門柱の位置や目隠しをする範囲など家の間取りなどにも影響する部分は設計士が考えているはずなのでその計画をまず確認しておきましょう。細かい部分まで考えてもらえるようであれば合わせて一緒に打合せをして計画を固めておきます。
支払いのタイミングが重要になってくる。
肝心のタイミングついてですがこれはローンを使って支払いするのかどうかによって大きく変わってきます。なぜかというと、新築の時に一緒にすると 【住宅ローン】 が使え、入居後にすると 【リフォームローン】 を使う事になるからです。
何が違うのかというと
・金利が変わる
・返済期間が変わる
・諸費用がかかる
という3点です。
ローンを使って支払いするのかどうかによって異なる3つの違い
まず 金利が変わる という点ですが
【住宅ローン】だと変動金利で0.5%前後、全期間固定で1〜1.5%あたりが相場になると思います。しかし【リフォームローン】だと、変動金利で2%前後〜が相場です。金利単体で考えると住宅ローンの方が圧倒的にいいですね。
次に 返済期間が変わる という点です。
【住宅ローン】は家と一緒になるので長期で35年、最近だと金融機関によっては40年までの返済が可能です。【リフォームローン】だと最長で10年〜15年の返済になります。
返済期間が長ければ月々の返済額は少なくてすみますが期間が長い分、金利を多く支払う事になります。その逆もしかりで返済期間が短ければ月々の返済額は多くなりますが期間が短い分、金利の支払いは少なくて済みます。
最後に 諸費用がかかる という点です。
ローンを借りる時には
・事務手数料
・保証料
・担保設定
などが必要です。
住宅ローンを借りた後に、リフォームローンを借りると、この諸費用が2重でかかってきてしまう部分が出てくるので全体で考えた時に高くついてしまう事もあります。
うまく特性を生かし、費用を抑える
それぞれに以上の特性があるので可能であれば【住宅ローン】を使って、新築工事の時に一緒のタイミングで行うと
- 金利が安く借りる事ができる
- 長期で返済ができるので月々の負担が少ない
- 諸費用も少なくてすむ
全体的に負担が少なく工事ができるので、個人的にオススメです。ただし外構費用を自己資金でご検討される場合には話が変わってきます。新築の時にしても、後でしてもそこまで価格差は出ないでしょう。ただ4月前後は商品の入れ替えや価格変更がある時期なので、その時期をまたがないように日程を調整した方がいいと思います。
新築会社にお願いした方が短く済む
あと工事の内容になりますが、新築工事をした会社にお願いした方がスムーズに進む事が多いと思います。例えばインターホンや電気の配線がどこまできているのか。境界がどこなのか、家のデザインなども理解しているので打合せの時間が短くてすみますし、外構工事は掘削作業がありますので、水道管の位置やガスの配管の位置などをしっかり理解していないと破損させてしまう恐れがあります。家の詳細を理解している会社の方が安心できると思います。
結論
・ローンを使って外構工事をするのであれば、住宅ローンを使って新築工事と一緒にする方がいい。
・自己資金でのお支払いの場合は、どのタイミングでもいいが、価格が変わるタイミングなどに注意して行う。
・また新築工事をした会社にお願いした方が詳細部分の煩わしい打合せが少なく、時間的なメリットが大きい。
という事です。
外構工事は新築工事の次に大きな金額がかかる部分なのでしっかり精査して工事を進めてください。