column 暮らしのコラム
家づくりの知識
お家のメンテナンス 外壁の塗り替え
皆さん、お家づくりを考える際、メンテナンス費用について考えられたことはあるのではないでしょうか?
定期的にメンテナンスをしていただく事によって安全に快適に、より永くお家に住んでいただく事が出来ます。
今回は、外壁の塗り替えについて書かせて頂きます。
外壁の種類について
メンテナンスのお話の前に、外壁の種類について簡単にご説明させて頂きます。
サイディング
サイディングとはパネル状の外壁仕上げ材で、住宅の壁の大きさに合わせて外壁に貼っていくものです。現在の新築住宅に用いられている外壁素材の主流となっています。色やデザインも豊富で好みのデザインを見つけやすいのも特徴の一つです。
塗り壁
塗り壁とは、セメントモルタルを下地として吹付けや塗装、左官で仕上げるものや、土や漆喰を用いたものがあります。また、塗りの技法はさまざまあり、職人さんによって模様を変化させることもできるため好みのデザインに仕上げることも可能です。ナチュラルな住宅を好む方に人気です。
外壁のメンテナンスについて
外壁のメンテナンスは、塗装をすると見た目が美しくなる他にも下地への水の浸透を防ぎます。外壁の継ぎ目である目地が切れたりすると水が浸入する恐れがあります。建物内部が腐食したり、カビ・シロアリが発生したり雨漏りしたりとお家に大ダメージです!!
お家に永く住んでいただくためにもメンテナンスは必要不可欠となっております。
サイディング
新築住宅に使用される新品のサイディングボードは表面に塗装を行うことで防水性を高めています。しかし、その塗装表面は紫外線や雨などの自然環境に長時間晒され続けることによって、経年とともに劣化し、防水性が低下していきます。防水性が低下するとサイディングに水が浸透し、サイディングに反りのような症状が発生します。そのような劣化を防ぐために塗装が必要です。
目安:10年~15年に1回
費用:約150万円~300万円
※素材によっても変わります
塗り壁の種類について
塗り壁の種類について簡単にご説明させて頂きます。
・土塗り
土を素材とした外壁材です。土を材料にしているため耐火性が高く、化学系の材料や接着剤を使用していないので、健康被害の心配もありません。塗装が乾くと表面がザラザラした印象になりますが、平らでなめらかなものもあります。配合する土や砂の種類や量により、質感や見た目を自在に変化させることができます。
・漆喰
古くから城や蔵の外壁に使用されていたもので、石灰に粘土を混ぜ合わせた材料を使います。不燃性や耐久性の高さと白色できれいな仕上がりが特徴です。
メンテナンス目安:10~15年
方法:塗装
・モルタル
一般的にはモルタル外壁と呼ばれており、セメントや水、砂などを混ぜて素材を作ります。モルタルで施工したあとは塗装を施します。
塗替え
目安:15年~20年
費用:60万円~80万円
※素材によっても異なります。
劣化のサイン
・外壁の色あせ
外壁塗膜に劣化がなくても外壁が当初より色あせをしている場合は、塗り替えを検討した方がいいでしょう。
・チョーキング
外壁を触ったときに、白い粉が手についたことはないでしょうか。これは紫外線や直射日光、風や雨などが原因で塗装の表面が劣化して起こるものです。
・塗膜の膨れ・剥離
塗膜が膨らんだり、剥がれたりするのも外壁塗膜の劣化と言われています。
・ひび割れ(クラック)
ひび割れの幅が0.3㎜以下のものをヘアークラック、0.3㎜以上のものを構造クラックと言います。構造クラックがある場合は直ちにメンテナンスが必要となります。
・シーリング材の塗膜剥がれ・割れ
サイディングボードの継ぎ目や窓のサッシ回りなどコーキング部分が劣化し亀裂が生じていることもあります。コーキング材が劣化している場合は、「増し打ち」や「打ち替え」をおこない目地部分からの雨水の侵入を防ぐ必要があります。
定期的なメンテナンスを行うことで永くお家に住み続けることが出来ます。
メンテナンス計画もしっかりお考えいただくのも大切なことですし、イニシャルコストをかけてもランニングコストのかからないものを選ぶのも大切なことかもしれませんね。
-
家づくりの知識
内装材の選び方、メリット・デメリット~知ってお...
more -
家づくりの知識
木造住宅のリノベーションとは?
more -
家づくりの知識
お家の坪数はどれくらいがよい?理想の家の広さと...
more