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住宅ローン申し込みまでの流れ
住宅ローンを借りるとき、どのような手段を踏めばいいのかわからないという方もたくさんいらっしゃると思います。ここでは住宅ローンを借りるまでの流れを見ていきましょう。
住宅ローンを借りる流れ
まず、最初にするべきことはどの住宅ローンをかりるのかを決めることです。住宅を買うときには、不動産会社や住宅メーカーなどから提携先の金融機関の住宅ローンを紹介されることがあることもあります。
こうした提携ローンは金利が低かったり、手続きの手間が省けたりといったメリットがありますが、借り入れ先はご自身で希望する住宅ローンを選ぶことができます。お客様によって選ばれる銀行は違いますが住宅ローンのお申し込みの流れはどこの銀行を選ばれてもほとんど同じです。
自分たちが選ぶ金融機関について
住宅ローンは都市銀行だけでなく、地方銀行や信用金庫、ネット系の銀行などさまざまな金融機関が扱っています。それぞれの金融機関のホームページに詳細な情報が掲載されているほか、住宅ローンの情報を集めたサイトなども参考になるでしょう。
また各金融機関では住宅ローンの相談会を掲載していることがあり、週末や夜間に相談できるケースもあります。インターネットの情報だけではわかりづらい点を直接聞くことができるので利用してみるとよいかもしれません。
金融機関による住宅ローンの審査の流れは?
金融機関による住宅ローンの審査は、仮審査(事前審査)と本審査の2段階で行われるのが一般的です。どちらも購入する物件と借りる人について審査が行われる点は変わりませんが、仮審査はより簡易なものになります。
仮審査で提出する書類は、運転免許証などの本人確認書類や、源泉徴収票などの収入に関する書類、物件のパンフレットやチラシです。最近ではインターネットで仮審査を申し込める金融機関も増えており、その場合は自己申告のみで資料の添付が不要なケースもあります。
仮審査に要する期間は通常一週間程度ですが、ケースによっては2~3日で結果がでる場合もあります。なお、仮審査の結果通知はインターネットやメールではなく、郵送などで行われることが多いようです。
仮審査(事前審査)が通った後は?
仮審査が無事通ったら、続いて本審査を申し込みます。この手続きもインターネットでできるケースが増えていますが、窓口で行うケースが一般的です。本審査では物件や借りる人についてより詳細な審査が行われるため、物件や借りる人に関する多くの書類が必要です。
まず本人確認資料では運転免許証などのほかに住民票や印鑑証明書も必要です。これらの書類は居住地の自治体も窓口で発行されますが、発行後3カ月などの期限があるので注意してください。
物件の資料については、売買契約書や工事請負契約書の写しのほか、土地・建物の登記事項証明書などが必要です。
そして審査に要する期間が長くなり、通常は10日~2週間程度かかります。
本審査を通った後は?
本審査を無事に通貨したら、金融機関と住宅ローン契約を結びます。この契約の時点で住宅ローンの金利タイプや返済期間などが決定します。金利はローンが実行された時点のものが適用されるのが一般的ですが、住宅ローン契約時点で決まる金融機関もあります。
住宅ローン契約は金融機関の窓口で平日に行われるので、会社を休んで手続きしなければなりません。契約時に改めて提出する書類は特にありませんが、実印や金融機関への届出印が必要になります。
無事契約を結んだあとは?
住宅ローン契約が済めば、あとはローンが実行され、借りたお金が指定の口座に振り込まれるのを待つばかりです。ただし、住宅ローンの実行は物件の引き渡しと同時に行われるのが原則です。これを「同時決済」といいます。
住宅ローンの実行と引き渡しが行われる日には、登記手続きも行われます。土地と建物について購入した人の所有権を登記し、さらに金融機関の抵当権も登記します。登記は法務局で行われますが、実際の手続きは金融機関が指定する司法書士が行うのが通常なので、購入者は必要な書類に署名・捺印などをするだけです。
最後に
住宅ローンの申し込みまでの流れでした。初めて住宅を購入される方にとっては、住宅ローンの手続きの全体の流れを把握しておき、どのようなタイミングで何の手続きが必要なのか理解しておくことが大切です。
住宅購入に大きな影響を与える可能性のある大切な手続きですから、よりスムーズに適切な手続きができるようご参考にしていただければ幸いです。